武富士は1966年に創業された富士商事が前身であり、故・武井保雄氏が一代で築いた会社です。
武富士の体質を批判した出版社やフリーライターとの損訴において、当時武富士会長を務めていた武井保雄氏がジャーナリストの山岡俊介自宅および高尾昌司の事務所の電話に盗聴器を仕掛けるよう指示し、逮捕されたことは有名です。
その後、武井保雄氏は会長を辞任したのみならず、一族として保有株式の多くを売却する方針を示しました。
これは、貸金業登録取消しを回避するためのみならず、武井一族として暴力団等との関係を断ち切りたい思惑もあったようでしす。
武井保雄氏の発言として「右翼は暴力団に弱い。
暴力団は警察に弱い。
警察は右翼に弱い。
この三つをうまく使って物事を収めろ」や「3倍遊ぶために3倍働け」がある。
これらを合言葉に武井保雄氏は武富士を消費者金融業界トップに育てました。
またこれらの「サラ金の帝王」武富士と、ジャーナリストの裁判が、反撃訴訟での本誌側勝訴確定で、3年7カ月ぶりに決着したようです。
消費者問題に取り組む強力な弁護団とともに、名誉毀損訴訟でも反撃訴訟でも勝訴判決を得ました。
勝訴したジャーナリスト側は「圧力に屈せずに武富士の闇を誌面で伝え続けた私たちを支えたのは、武富士被害者の声であり、勇気ある元従業員らの証言だった。
彼らの訴えと、それを真っ直ぐに伝えたルポが、高金利引き下げを求める世論につながり、裁判官の胸にも響いたのだと思う。
」とコメントしています。